読書記録
法医学現場の真相――今だから語れる「事件・事故」の裏側 (祥伝社新書200) (祥伝社新書 200)
- 作者: 押田茂實
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 新書
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遺体の確認作業の困難さ(墜落事故では遺体がばらばらになってそれらここのパーツを組み合わせる作業が困難とか)や導入当時と現在のDNA鑑定の精度の話などあまりニュースでは取り上げないようなエピソードがあって興味深かった。
ただ、私がこの本を読んだ理由は、後半に書いてある医療事故の項目があったからだ。ここで紹介されている大腿四頭筋短縮症を私は子どもの頃から患っている。幼い頃太ももに筋肉注射をされて(当時は風邪くらいでも子どもに注射するのが一般的だった)組織が破壊されて筋肉が成長しなくなる病気(詳しい症状は大腿四頭筋拘縮症 - goo ヘルスケアを参考に。
自分としては症状は分かっているものの、この病気がどのような背景で出てきたのか、数年前までよく知らなかった。当時社会問題になったと知ったのはつい最近ネットで調べてわかったことだ。
どうも私が生まれる昭和40年代後半あたりに全国各地で同時多発していたらしいことや、裁判があったことなど少しずつ分かってきた。この本でも昭和40年代から50年代にかけての社会状況が少し書かれていた。著者の方は注射で使うどんな薬剤が筋肉の損傷を引き起こすか動物実験をして明らかにしたそうである。こういう方たちが研究したおかげでこの病気は今は根絶したんだなぁ。
この本読んで自分の病気について少し深く知られてよかった。