原子力ムラ

記者の目:「原子力ムラ」の閉鎖的体質=日野行介 - 毎日jp(毎日新聞)

こういう記事を見ると、原子力を学んだり研究したりすることすら悪なんだよと言われているような気がして滅入る。私はともかく、原子力工学を専攻する若い学生たちはどういう気持ちで毎日過ごしているのだろう。

私が福井にいた頃マスコミの人を見かける機会が割とあったんだけれど、一番嫌われていたのは毎日新聞のある記者だったなぁ。この記事を書いた人ではなかったけれど、取材の時に会見場以外の場所を勝手にうろついたり、「○○課長」を出せとか怒鳴りちらしたり、散々な取材態度だった。

この人の取材態度はどうだったのか知らないけれど、「取材で接した原子力の技術者・研究者たちの印象は決して芳しくない」というのは当然だろう。上のような取材態度を取られれば、こちらも人間だもの協力的になれるはずがない。

また、何かの講演会かセミナー機会に原子力関連の人が「マスコミも読者を煽るような扇情的な記事の書き方は控えて欲しい」といった趣旨の発言をしていた際に、取材していたマスコミ記者(毎日ではない)が「読者がそういう記事を望んでいるんだ。そんな風に言われる筋合いはない」などど猛烈な勢いで講義していたこともあった。相手を叩くのは容赦がないけれど、叩かれるのには慣れていないんだなぁと冷めた視点で眺めていたよ。

もちろんマスコミに関わる方がすべてそういうような人たちばかりとは思っていない。でも上の記事を書いた人は私も含めて「原子力ムラ」にいる人たちひとりひとりのことをどれだけ理解して書いたんだろうか疑問に残った。