オーケストラ！

オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

地震が起こる前日に借りていたDVDだったけれど、地震が起きて以来なかなか見る気持ちになれなかった。返す前日に攻め立て足られるようにしてようやく見た。

本物のロシア・ボリショイ交響楽団に成り代わって、寄せ集めの楽団でパリ公演をしてしまおうという荒唐無稽なお話。寄せ集めとはいっても30年前はプロの楽団で政治的な理由で音楽家の職を追われたという設定だから、まあ最低限の説得力はあるかなぁ。

この手のリアリティの薄い映画はあまり趣味ではなかった。この作品もいくらなんでもろくな練習もリハーサルもなしで本番に臨んじゃうのはいかがなものかと思って見ていたけれど、最後にクライマックスを持ってくるという演出意図を考えるとこういうのもありなのかと思った。チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトはちょうど別の番組の特集で見て知ったばっかりだったので余計に感動してみられたよ。共産主義など政治的な要素もあるけれど、終わってみたら結構感動したし楽しい作品だった。

それにしてもアンヌ＝マリー・ジャケ役のメラニー・ロランさん美人だったなぁ。蛇足ながら日本語吹替役の甲斐田裕子さんも負けず劣らず美人さんだと思う。