SPACE BATTLESHIPヤマト

シネコンのポイントが結構貯まっていたので、無料でSPACE BATTLESHIPヤマトを見にいった。一応家族も誘ったけれど、反応悪かったので一人で鑑賞。(家族は3Dのあたしンちを見ることにして後で落ち合うことに)

この映画どういう楽しみ方をすればいいのか見る前までいまいちよくわからなかったんだけど、序盤あたりで真面目に見るべき作品ではないとわかった。シナリオの不整合なんていちいち気にしていたらきりがないんだなと。

ヤマトを21世紀にリメイクするんだから、もっとリアリティよりなアプローチをしてくるのかと思っていた。過去にリメイクされた平成版ガメラとか、ガンダムUCとか、去年のスタートレックみたいな昔のファンには懐かしく、今のファンにも受け入れられるような緻密な設定とか世界観を再構築しているのかと期待していたんだけど、全然そんなこともなく…

監督とか脚本の人はこの映画で何をしたかったのか?その思いが映像からは伝わってこなかった。アニメ版の名場面を寄せ集めてVFXで再現しましたよ〜。って感じですかね。その再現も艦内に関してはあまりいいものとも言えなかったし、主砲なんかの通常兵器の扱いも適当だったしなぁ。

アニメ版は今の時代から見ると色々とおかしなところもあったけれど、未だに多くの人々の心に残り続けている作品になっているのに、今回の実写版は2時間ちょっと楽しんでもらえればあとは忘れられてもいいや、くらいの造りにしかなっていないよ。アニメのキャラを実際の役者さんが演じたり、戦闘シーンを最新のVFXで表現されたりとそれは目新しいけれど、それだけで終わってしまっちゃ駄目でしょう。

山崎貴監督は以前テレビ番組で、撮ってみたい映画に「風の谷のナウシカ」の漫画版を真っ先にに挙げていた。その印象が今でも残っていて、今回ヤマトを見た理由もそれがあったからが大きい。でも今回のヤマトの出来を見ると、全く期待できないことが自分の中で明らかになった。頼むからジブリはOK出さないで欲しい。