となり町戦争

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

短編集のバスジャックを読んでなかなか楽しめたので、こちらも読んでみた。Amazonの感想を読んでみると、「何が言いたいのかわからない」「淡々と話が進みすぎ」みたいな感想があって好き嫌い分かれる作品みたい。

私としては戦争を大局的に描かなかったことが、かえってリアルに感じて面白かった。戦争に限らず物事って一個人が知りうることなんて限られていて、後世になってはじめて明らかになることが多いからな。その場にいる者は与えられた狭い範囲の中でやりくりするしかないのよ。