名前の書き方のこだわり

アニメーション監督の今 敏氏の死去は突然すぎてにわかには信じられなかった。監督作品として観たのは「千年女優」と「東京ゴッドファーザーズ」しかなくて、特別好きな監督というわけではなかったけど、世界で評価されている数少ない人として認識はしていた。押井監督つながりでは「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」のレイアウトを担当していたことが挙げられる。今 敏監督のことをことさら気にしてみたことがなかったので、今度はじっくりそのレイアウトを意識しながら観てみたい。

ところで、氷川竜介氏のツイートによると、

今 敏監督」関連のオフィシャル文書(DVDライナーやプレスシート)でのライティングには表記ルールがありました。「今監督」「今敏監督」ではなく、半角スペース入りの「今 敏監督」が、監督の好んでおられた表記です。私が言うのは余計なことかもしれませんが、できればよろしくお願いします。

http://twitter.com/ryu_hikawa/status/22078001121

自分の名前を書くときに名字と名前の間に半角スペースをいれるというこだわりがあったみたいだ。私も自分の名前の書き方に似たようなこだわりがある。

私の氏名は漢字3文字、例えば押井守氏とか宮崎駿氏みたいに(すごくおこがましい例だなぁw)名字が漢字2文字で名前が漢字1文字である。他人が私の名前を書くときは「押井守」のように姓と名をくっつけることが多い。だけれども自分で書くときは「押井 守」とスペースを入れるようにしていた。くっつけて書かれると見た目のバランスが悪くて違和感があったので、離して書いた方が4文字の名前の人と並べても統一感があって良かった。まああまり人の書き方に難癖をつけることもなかったし、じゃあ5文字以上の人はどう書けばいいのかとかもあるんだけど、くっつけて書かれる違和感は3文字の氏名の方には少しはわかってもらえるだろうか??

最近はあまりそのようなこだわるも少なく適当になってきている。けれど手書きの時は未だに少し離して書くかな。今 敏監督がどのような意図でこういう書き方を好んでいたかわからないけど、こういうところにもこだわりがあったと知ってなんだか親近感わいたよ。いまさらだけど…

謹んで哀悼の意を表します。