マツダ工場殺傷事件容疑者の高校時代の担任のコメント

先月に起きたマツダ工場の殺傷事件、ワールドカップや大相撲野球賭博事件、参院選などのニュースに隠れてしまってあまり追加報道が見られない。もっと大きく扱われていてもいいと思うのだが。秋葉原事件みたいにネットなどに犯人の心情が書き込まれている訳ではないため報道のしようがないということなのかな。

そんな中で一週間ほど前にちょっと引っかかる記事があった。

時事ドットコム:薄い印象、「恨み」と隔たり=部品会社を突然退職−容疑者の男・マツダ工場殺傷

この中で容疑者に対して「当時の担任は「全く記憶にない」と話している」という記述がある。これは冷たすぎるコメントではないか。受け持った一生徒に対して「全く記憶にない」と言ってのけられるのが理解できない。いくら目立つ生徒ではなくても少なくても1年間は一緒に過ごした訳ではないの?試験の採点をしたり通知表書いたりしたのではないの?全く記憶にないということは存在していないと同じことだ。

今読んでいる藤子・F・不二雄氏のエスパー魔美に偶然こんな話があった。仕事をクビになって自暴自棄になって男が通り魔事件を起こそうとしていることを魔美が察知した(エスパーなので心を読める)。魔美は男を何とか説得しようと高畑君と一緒に説得するが全く聞き入れてもらえなく、命さえ危うい状況となる。そこに偶然中学時代の教師が通りかかった。男は教師はたった一学期だけしか生徒の担任ではなかったがその男のことを覚えていた。教師は男を受け入れ自分の学校を手伝うように勧めるところで話が終わる。

最悪の事件を起こす前に誰かが止めようがあったのでは、と考えてしまう。