「東のエデン劇場版II Paradise Lost」

退社後、「東のエデン劇場版II Paradise Lost」を見に豊洲ユナイテッドシネマへ。ここで見るのは会社からのアクセスが良いのが第一理由だけれど、東のエデンを見るならば、物語の重要な舞台である豊洲で見ると現実とリンクした感じがしてよりよいかも。

テレビシリーズ、劇場版Iの続編にして完結編であって、前までの作品を見ていないと全くついて行けない映画である。3月公開から一ヶ月経ってもいるしそれほど客が入っていないだろうと思ったけど、予想以上に人が多く入っていたねぇ。通常のアニメ映画と違って女性の姿が多く見られたなぁ。女子高生がグループでアニメを見に来るなんて30年前ではちょっと考えられないと、すっかり対象年齢から外れているおじさんは隔世の感であったよ。

映画の方は、テレビ版最終回、劇場版Iのようなアクション的見せ場シーンはなくて、各人が主義主張を言い合うような構成で、ちっと盛り上がりに欠けた感があったかなぁ。それに劇場版2作を使ったにもかかわらず、セレソン全員が登場しなかったし登場しても描写不足なところもあって謎が残ってしまった。その辺は小説版なんかで明らかになっているのかもしれない。

ラストのまとめ方は日本が革命になったりドンデン返し的な状況になるわけでもなく、そういう状況もありかもねというような落としどころにしたのは、よかったかな。主人公滝沢君のキャラクターは本作品を通じて素晴らしいと思った。ちょっとイケメンすぎるけど、行動力、決断力などなど印象に残ったよ。

本作品はテレビ放送1クールと映画2本というちょっと変則的なものだった。神山監督には今度は映画一本で勝負する作品を作ってほしいなぁ。