エスパー魔美を久しぶりに読んだら予想以上に面白い

藤子・F・不二雄大全集エスパー魔美を読んでいる。読むのは実に小学生以来だからもうすっかり内容は忘れてしまっていたよ。当時はストーリーの深い内容までわからなかったけど、この作品って結講大人向けだったんだなぁ。

子どもを交通事故で亡くして加害者に復讐をしようとする父親とか、親が職を失って、クリスマスプレゼントがもらえない子どもたちとか、ストーカーする隣人など、今ある社会問題そのものがこの作品には取り上げられている。基本的にはギャグでオチるんだけど、全体的な流れではSF短編集的なテイストだよなぁ。

ドラえもんオバQのように小学生の日常で起こりうる話だけではなく、魔美ちゃんは超能力で困っている人のSOSを感知できる設定なので、通常の中学生活では接する機会のないような人の人生に関わることが可能だ。だから上に挙げた社会問題的な話題も違和感なく話がまとまっている。

懐かしさだけで買ってしまったのだけど、大人の今の自分でも十分に楽しめる作品だった。