舟を編む

辞書を作る人たちにスポットを当てた作品。三浦しをん氏の原作は読んでいなかったけれど、この手のプロジェクトX的な話は好きなので見てきた。
主人公の松田龍平氏は私はドラマ「ハゲタカ」での野心家のイメージが強かった。今回の馬締は内向的でコミュニケーションが苦手な人物と全く異なる役でどうなることかと思ったけれど、想像していたよりもわざとらしさがなくてよかった。

もともと題材が地味なのであまり強烈なインパクトもないし途中で展開が読めた。まあ初めから「最終的に辞書が完成する」というゴールがわかっている作品というのもあるけれどねぇ。いい中年が女子高生の会話に聞き耳を立てて新語を採取するところなどクスッとする場面があったり、紙質の手にまとわりつくぬめり感といった意外なこだわりがあることがわかって勉強になったりした。いい作品でした。

内容ぎっしりなパンフレット。サイズは劇中で作っていた辞書「大渡海」と同じで一部のページで辞書に使われている紙になっている。→舟を編むのパンフレット。サイズは映画で作っていた辞書大渡海と同じ。全シナリオや出演者の紹介(ワンシーンしか出ていない人まで... on Twitpic