機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

去年からガンダムシリーズのDVDを集めている。今までにファーストガンダムの劇場版I,II,IIIを集めたので、今回は逆襲のシャアを購入。せっかくプレイヤーがあるのでBDにした。初回限定版ということで、公開当時のパンフレット縮小版やカットフィルムなどが付いていた。

逆襲のシャアが公開された頃(1988年)は、それほどガンダムにのめり込んでいた時期ではなく、たまにテレビの再放送を見る程度だった。この作品も劇場では観ないでテレビ放送された(数分カットされている)ものを見たのが初めてだった。感想はあまり芳しくなかったような気がする。アムロとシャアの決着がすっきりせず、よくわからないまま話が終わったなと思っていた。

長らくそんな感想のままでいたんだけれど何年も経過して自分が年を食ってからみると、この作品の意味が少しわかりかけてきた。演説するシャア総帥は本心ではなく、アムロとの会話で話したことが本当の思いなのかなと気づいた。私はシャアって人はもっと純粋な思想家で人類の未来を憂いている人なんだと見間違いていたんだな。年齢を重ねて大人のずるがしこさを知ってからみると、シャアって人が全然違って見えてくる。

どうせ死ぬならば宿敵アムロにハンデなしで討たれたいと思ったんだろうかね。そしたらララァの元へいけると思っていたんだろうか…。その辺の大人の本音と建て前の深読みをしながら見ると面白い作品だ。

昔の作品だからブルーレイにしてはそれほど精細な絵にはなっていないけれど、MSの戦闘シーンも見応えあるねぇ。折に触れて繰り返しみたい。