とりぱん 11

とりぱん(11) (ワイドKC モーニング)

とりぱん(11) (ワイドKC モーニング)

とりのなん子さんの「とりぱん 11」を買った。舞台が盛岡ということで親近感を持って7巻くらいまでは揃えたけれど、ここ最近は買っていなかった。個人的には動物ネタよりもローカルネタの方が面白くて読んでいたんだけれど、ローカルネタの割合は少ないのでそれほど入れ込まなくなってしまった。

ただ、11巻には3月11日の大震災のエピソードが描かれているとたまたま見かけたので手に取ることにしたのであった。

震災の話は本編とは独立して後半に収録されてあった。時系列は少しずれるけれど、途中にこの話があると違和感大きいから仕方がないかな。住んでいるところが内陸で地震による物理的被害がなかったこともあって、話は深刻になりすぎず作者とりのなん子さんの体験したことを誇張無く描かれている。登場していたお兄さんが住んでいたK市とは沿岸北部の久慈市かな?家の父親も私が小学生だった時にあっちの方面に単身赴任していたり、沿岸南部には兄が数年前まで住んでいたということもあって、そのへんちょっとざわざわした気持ちになってしまった…

震災の話以外では巻末の100コマまんがは面白かった。サイン会で配られた100枚の色紙で綴られたお話。暇つぶしで書いたと注意書きがあるけれど、きちんと100枚にまとめて台詞もなく絵だけで魅せるのはさすがだなぁ。巻末にこの話があってかなりほのぼのとした。

巻数が飛んでいて話の流れがよく見えないところもあったけれど、買ってよかった。