バスジャック

バスジャック (集英社文庫)

バスジャック (集英社文庫)

書店で表紙を見てなんとなく購入した本。バスジャックというタイトルからシリアス系の話なのかなと思ったら、全く違ったちょっと不可解な世界をテーマにした短編集であった。

短編といっても作品ごとに数ページから数十ページと結構ばらばら。最初は、不可解なところを全く説明しないまま話が進むので???って感じであったけど、後半の方になるにつれて独特の世界観にどっぷりはまっていく。特に「動物園」と「送りの夏」はよかったな。不可解な仕事、儀式的なことではあるけれど、その人達の心情には共感したな。

なかなか楽しめたので、同じ作者の「となり町戦争」も買ってしまった。