FORTRANの研修

今年の新入社員にFORTRAN言語の研修を行うことになった。いや罰ゲームでも職場いじめでもなく真面目な教育の一環ですが。FORTRANってCOBOLとともに数十年前に広く使われていたけど、今となっては時代遅れの言語となった。でもやはり科学技術計算分野ではまだまだ過去の資産としてFORTRANプログラムがたくさんあり、改良しながらも現役で使われているプログラムも多い。そんな事情なので、少なくともプログラムを読んで内容がわかる程度の知識は私たちの仕事には必要なのである。

まあFORTRANの研修といっても「FORTRAN77入門」というテキストを渡して自習をしてもらうだけなんだけど。

FORTRAN77入門 (電子計算機のプログラミング)

FORTRAN77入門 (電子計算機のプログラミング)

Amazonのは改訂版で1990年発行のものだ。この版は私が大学生時代の頃にも使っていたよ。会社にあった本は改訂前の版でもう30年以上も昔のものだった。新人君が生まれる前の本だったよ。普通にパンチカードでプログラミングする方法が載っていたりするもんなぁ。

私の時代はすでに端末があってキーボードからソースを打ち込んでプログラムを作成できていたけれど、その数年前まではパンチカードで一行ずつ紙に穴を開けて、その紙を何枚も束にしたプログラムを作っていたそうだ。私も実際話に聞くだけでその様子は見たことがないんだけど、今となっては信じられないくらいの手間暇をかけていたんだよなぁ。

そんな風に時代を経ながら、会社の片隅でFORTRAN言語が若い世代に相伝されていくのであるw