枯れたい願望

先週末に終わったNHKの土曜ドラマ「鉄の骨」。主演が小池徹平氏とあまり興味がわかなかったので第一回は観なかったけれど、談合にかかわる人物たちのやめたくてもなかなかやめられない葛藤を描いていて、内容が硬派と評判で、その他の出演者がいい感じだったので2回目から見ていた。

小池氏もなかなか良かったし、カンニング竹山氏もねこタクシーとはまた違ったサラリーマン役を上手く演じていた。でも個人的MVPは真野建設の営業部長、長岡さんの志賀廣太郎さんかな。この人の低い優しげな声で語られると談合も業界のために必要悪なんだと納得されられそうになってしまうw 第4話は長岡さんの談合で取って作った橋を誰にも言えずにひとりでわたるしかなかった悲哀を感じで切なかったよ。

志賀廣太郎さんは今再放送しているハゲタカにも出ていて、この時くらいから気に入っていた。こういう風な枯れた雰囲気がいい。そういえば蟹江敬三さんとか岸部一徳さんとかも私は好きだったりするので、自分の中でこんな方々のように枯れていきたい願望があるのかもしれないなぁ。現実の自分は全くそんな雰囲気ないからな。歳だけ取っても美しく枯れてはくれないようだ。