「借りぐらしのアリエッティ」

8月1日。映画の日だったので子どもと「借りぐらしのアリエッティ」を観にいった。

私の今年の夏の映画の大本命は原恵一監督の「カラフル」なんだけど、公開までまだ日があるし、小学生の子どもが見るにはちょっとハードすぎる(援交とかあるみだいだし)ので、ひとりで見ることになると思う。一方子どもは「きな子」を楽しみにしていて、公開はまだかまだかと数ヶ月前から言っている。

そんな感じなので「借りぐらしのアリエッティ」は特別に見たかったわけではなかった。けれど今公開している映画の中で何が見たい子どもに問うと、ポケモンは怖いみたいだし、トイ・ストーリー3はキャラ造形が好みじゃないみたいで、選んだのがアリエッティだった。

アリエッティは予告編を見た段階でインパクト薄かったので、出来はどうかと心配していたけど、こぢんまりとしているものの上手くまとめてあってそれなりに良かったと思う。小人の人間サイズのものを上手く活用した暮らしぶりや、小人から見た人間世界のスケール感、言葉少なめだ」けど揺るぎなく安定感があるアリエッティの父親(半田付けまでしちゃう)とか気に入ったシーンは多かった。一緒に見た子どもはあまり感想を言わない(いつものことだが)、シルバニアとかドールハウスとか好きで自分で工作までするくらいなので、結構楽しく見ていたと思う。

でも作品として主張するものが少なかった。後で考えたり語ったりする部分があまりないので、何日も心に引っかかることもない。唯一「小人は絶滅種」の下りはちょっと引っかかるところだったけど、あまりにも唐突な感じに見えたので意図がよくわからなかった。

わたしは「崖の上のポニョ」みたいに「一見訳がわからないけど見ているだけど面白い」的な作品が好きなので、「借りぐらしのアリエッティ」は見て損したとはいえないけれどジブリ作品としてはちょっと物足りなかったかなぁ。

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