ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 感想(ネタバレ)

会社帰りにヱヴァQを見にいってきた。破からもう3年、序からはもう5年も経っているんだと時の流れを感じている。劇場に観ると毎度観客層の若さとか女性率の高さ、なによりも動員数に驚かされるよ。今回もレイトショーにかかわらず満席での上映だった。

破を観たときの感想を読み返したら「予想の斜め上過ぎて(エンタメとして)面白かった」なんて書いてあるけれど、今回もその流れでエンタメになっているのかなと思っていたけれど、それは違ってた。旧作のシンジ君の鬱的展開のような感じで話が進んで、渚カヲル君との絡みもある意味予想通りで本作のエヴァの方がよりエヴァっぽいなぁと感じた。新しくファンになっている人たちはどう感じたのかな?

前半の戦艦(?)バトルのところは、ナディアのνノーチラス号のあからさまなオマージュでにやにやしてしまった。BGMもそのまんまだし、クルーの構成も男女の性別を除けばほとんど同じかな。リツコさんはエレクトラさんなんだろね。ネモ船長役だった大塚明夫氏もいたしw

かつての仲間たちが分裂して争い合う展開はショッキングだし、人間味が増した綾波レイも元に戻った?し、シンジに感情移入しているとなかなか辛いものがあった。アスカのシンジに対する優しさはまだ残っていたみたいでまだ救いを残したラストではあったけれど。

またしても謎だらけで終わるし、最後の次回作のタイトルも謎だらけ(あれは反復記号かと思ったけれど、:は序も破も付いているからそれを取れば終止記号になるな)だし、また数年引っ張られるのはちょっとどうにかしてよって思う。

それにしても庵野監督はまだエヴァと関わる気持ちが強いんだろうかね。早くエヴァ後の作品を観てみたいと個人的には思う。

同時上映の「巨神兵東京に現わる」は特撮博物館で見た時よりもスクリーンが大きくて迫力あった(というか戦慄した)よ。ビルが溶けたり崩れたりするところは何度観てもその緻密さに感動するよ。でも震災後はあまり街が破壊する映像を素直にエンタメとして見られない自分がいるのも事実だ。

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