中島みゆきコンサートへ行ってきた。

会社を定時で退社して中島みゆき『縁会』2012〜3に有楽町東京国際フォーラムに行ってきた。前回のコンサートから2年ぶり。震災後初めてのコンサートということでみゆきさんに心境の変化なんか何かあるのかなと思って色々と考えながら開演を待った。今回の席は一階中程右側。隣は右が男性ひとりと左が男の二人連れ。

ステージのセットは赤い鉄骨で組まれた3階建ての建物のようでコーラス、ドラム、ギター、キーボード、ベース、サックス、そしてバイオリンの方々がそれぞれの場所にいた。言葉には言わなかったけれど津波で破壊されたビルのようだった。

一曲目は少し声が不安定で心配だったけれど、喉が温まったのか二曲目以降はいつもと変わらず伸びやかに歌われていた。同年代のシンガーが声が出なくなってきている中、みゆきさんはまだまだ衰え知らずだなぁと少し安心したよ。

コンサートは曲の間にお客さんのメッセージを挟んだトークコーナーを交えて進んでいく。最新アルバムの曲は思ったよりも控えめで、みゆきさんの代表曲や有名な曲を多くセレクトした印象だった。未だに語り草の紅白ネタとか、普通は前回のツアーで歌った曲は次のツアーで選曲しないそうだけど、敢えて今回も歌うことにしたみゆきさんの代表曲など、みゆきさんのメッセージがいつもより多く感じられるコンサートだった。

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その中で「世情」という曲は、今回「「今の曲」として歌います」というコメントの後に歌っていたのが印象的だった。この曲は体制側を批判的に見ていると思うんだけれど、自分が一応はその体制側にいることを苦々しい気持ちになってしまった。

(セットリスト)
空と君のあいだに
あした
最後の女神
化粧
過ぎゆく夏

愛だけを残せ
風の笛

3分後に捨ててもいい(inst)
真直な線
常夜灯
悲しいことはいつもある
地上の星
NIGHT WING
泣きたい夜に
時代
倒木の敗者復活戦
世情
月はそこにいる

恩知らず
パラダイス カフェ
ヘッドライト テールライト