聯合艦隊司令長官 山本五十六

クリスマスに見るような映画ではないのかもしれないけれど、他に見たい作品もあまりなかったのでこれにした。

聯合艦隊司令長官 山本五十六
http://isoroku.jp/

前情報を全く仕入れていないで見たのだが、変にドラマチックにせず淡々と事実を描写している感じで意外によかった。山本五十六の個人の事はよく知らなかったけれど、最後まで戦争回避に努めていたこと、開戦後は早期講和に持っていけるように考えていたこと、でも軍首脳やマスコミ、国民の思いは違っていた。その結果…。

海軍の戦闘と作戦指揮の場面がメインだけれど、戦争を煽るマスコミ、それに踊らされる市民の様子が要所で描かれていた。当時は「景気をよくするために戦争を」って市民レベルで思っていたんだなぁと後世に生きる者からすると恐ろしい発想で戦慄したよ。

ネットの感想を読んでみたら、戦争シーンのCGの出来を酷評されているみたい。同時期にテレビで坂の上の雲をやっていたのでことさら比較されちゃったみたいだなぁ。私としてはそんなに気にならなかった。ブーゲンビル島上空で零戦が増槽を落とすところとかおお!と感心してしまったくらいだし。

客層は結構お年寄りが多かったけれど、小学生の男の子とそのお父さんという感じの組み合わせも少しいたなぁ。NHKのドキュメンタリーを見た程度の知識でも内容についていけるから、子どもが戦争を学ぶ上でもよい作品だと思う。