もりやすじの世界展


退社後、丸の内オアゾで開催している「もりやすじの世界展」へ行ってきた。地下鉄の大手町駅が最寄りだけれど、何を勘違いしたのか日本橋駅で下車してしまった。どうもコレド日本橋と勘違いしていたみたい。あの辺の土地勘全くないからなぁ。まあ日本橋からでも15分くらい歩けば丸の内行けるのでちょっとした運動になっていいか。

もりやすじさんはアニメーターで宮崎駿監督や高畑勲監督の東映動画時代の先輩だそうだ。私は名前くらいしか知らなかったんだけれど、名倉靖博さんのブログまたたき街雑記で偶然開催を知ったので行ってみた。

アニメーター時代のホルスやハイジなどの作品の他、絵本の挿絵、紙芝居、小学館学年誌のイラストなど展示点数は少ないものの多岐に渡る作品が展示してあった。私は技術的なことは全くわからないけれど、デフォルメされた可愛らしい動物たちが生き生きと描かれているのをみて何だか懐かしさとともに新鮮な気持ちになった。今こういう風な絵の作品を作っている人は数少ないんだろうなぁ。ジブリのアニメもリアルよりになってきているし。GCやDSで出たゼルダの伝説にその面影を感じるくらいかな。

会場の入り口にもりやすじさんの息子さんの寄稿文があった。家で書斎に籠もって森の動物たちの世界を描く父親の姿、そして没後に見たホルスの大冒険に出てくるヒルダの過酷な姿が父親に重なったといったような話だった。お父さんへの思いが伝わる良い文章だった。

会場で売っていたポストカードなど何点か購入した。絵やイラストを見て凄い、リアルだ、きれいと思うことは多くあるけれど、もりさんのようにやさしい気持ちになる絵を見るのはあまりない経験だった。展示は8/2まで。東京だけではなく色々なところで展示してほしいなぁ。